シーズン11 何がニーチェだよ

 お疲れ様です。キタカミと申します。段々と涼しくなってきたこの頃ですが、今月はキミタケポケモンが正式に参入し、対戦環境にも新たな風が吹くシーズンとなりました。

例の如く今月の取り組みについてまとめていこうと考えておりますのでよろしくお願いします。

 

1 振り返り

まず話しておきたいのは、私が今月どんな構築を作りたいと考えていたかについてです。さっさと結論を言うと「早い段階で月末まで通じる構築を作りたい」ということ。毎月月末にボコられて泣き腫らす生活を送っていたのでそこを克服したかったです。個人的な見解ですが最終盤は極端にメタが周り、「環境に刺さっていないこと」が評価され始めます。例えばレギュE考察の常識として「アカツキが強いからアカツキに弱い特殊受けは使いづらい」といった考えがあります。ドオーやハラバリー、ドドゲザンは使いにくい…そういう無考慮ポケモンとの戦いが発生してくるだろうと考えました。また、トップメタのポケモンをズラした型で使い、意表を突くイージーウィンを狙ってくるケースも増えるだろうと思いました。前期の耐久振りオーガポンなどです。なので例を挙げるとあくびアカツキやどくびしグライオンなどが増え、一般的な型が減ると読みました。逆に岩オーガポンやジバコイルハッサムなど型の少ないポケモンは減少するはずです。そして更に付け加えると、最終盤は比較的受けよりの構築が増加し、耐久振りが流行ります。キョジオーンだけでなくチオンジェンやヒードラン、ヘイラッシャ、ディンルー、テツノカイナなども増えていくでしょう。その辺を意識して構築を考え始めます。

(10月8日にここまで書いた)

そこで私が目をつけたのはステロ展開です。

ステロ展開は環境の変化に左右されず安定した勝ち筋を追うことが出来、絶対的に数を減らすことのないカイリューに負担を掛けられ、相手に選出誘導を与えられます。そして今期ステロ展開はディンルーの減少につき警戒が薄くなり、そしてその時流を見て浅はかにもディンルーやランドロスを使う者が中盤からチラホラと増え始めるはずです。それを見て始動要員への対策ルートを仕込む者が増える…そこまで読んでやろうと思いました。つまりディンルーを見せつつウーラオスやパオジアンといった対策ポケモンを呼び、それらに強く出られる異なるステロ撒きを使えばいんじゃねとなったのです。

ここまでの深淵なる思考が導き出したポケモンはピクシーでした。

まずピクシーでステロを撒き、裏からA振りした予想外ディンルーで暴れる。そして早いポケモンでスイープする。こういう感じのプランです。

そもそも現環境のスタンパの初手はウーラオス、パオジアン、炎オーガポン、ハバタクカミ、アカツキが多く、鉢巻カイリューや飛行テラバカイリュー、ダイスカイリュー、弱保カイリューなども構築によっては出されます。キョジオーンを入れたスタンも数を増やしていて、その場合キョジも初手要員で出されやすいです。これらのポケモンには初手ピクシーがやや有利目だと考えられます。特性の択に加えて火炎玉トリック、電磁波アンコ、たまアタッカー、アッキめいそうなどを考慮すると相手目線は少なくとも有利ではないポケモンに映るはずです。そこを活かそうと考えました。

マジガかつ積むタイプのピクシーが裏から展開された場合、キョジオーンやグライオンドヒドイデといった受けポケモンが大きく不利を取るのでそもそも投げにくく選出を抑制、誘導出来るだろうという目論見もありました。それらしい並びにするため、取り巻きはTODが得意そうなポケモンを並べたりしてます。(ドヒドディンルー擬装)

このピクシーディンルー構築は非常に手応えが良く、取り巻きを変えながら高い勝率で1800まで載せられました。なのでこのまま少しずつレートを上げていこうぜ〜となったのですが、10月20日以降から途端に勝てなくなり、3万位くらいまで普通に落ちました。選出が読めなくなったのです。

この辺から完璧に自分を見失い。何があっていて何が間違っているのかがよく分からなくなり、分からないまま終わりそうになりました。とりあえずレートを上げなきゃいけないと焦った私は、壁+積みエースという安易な作戦でしばらく20000位〜5000位くらいを彷徨い歩きました。隠密マントビルドソウブレイズ、ちょうはつビルドウーラオス、身代わりカイリュー、のろいカビゴン、瞑想ガチグマ、のろいヘイラッシャ、最速剣舞水オーガポン、チョッキイダイトウ、クリアチャームトドロクツキ、ダイスセグレイブ、ビルドじわれランドロス、クリアチャームギャラドス、スカーフトリックシャンデラ、ダストシュートエースバーン、弱点保険コータス、ラムクエスパトラ、くだける鎧バルジーナ、1ウェポンイルカマン、ウッウ(迷走の象徴)などが浮かんでは消え、普通に月末になりました。最終日までで何とか1800帯に上がるのが精一杯でした。

肝心の最終日の対戦は「相手構築の約60%にヘイラッシャが入っている」「岩石封じが5回中1回しか当たらない」「ピクシーとサーフゴーが並んでいる構築であるがキョジオーンとグライオンの被選出率が100%」「ピクシーがキョジオーンの地割れを避けたら切断される」「どくびしが4体刺さらない構築であるのにどくびし始動をされる」「イバンの実テツノカイナのインファイトが急所に当たるケースが2回」と言った有様で、とてもマトモな対戦環境、マッチングではなかったように感じます。レートを上げられなかったからでしょうか。

 

2 まとめ

語りたいこともないです。構築の弱点を改善するというより、極端に不利な乱数や極端に環境的に考慮しにくい並びに、極端に偏ったマッチングが続き、行動も選出も意味不明。ただでさえ時間も満足に設けられない中、しょーもない。

以前の月は結果に結び付かずとも向上に繋がる何かがありましたが、10月は結局何もなかったです。ニーチェは「人生は苦しみであり、生き延びることはその苦しみに、意味を見出すことである」と述べていますが、オメーもポケモンやれよと思います。

こういう残念な感じの気持ちは経験上時間が癒すので、しばらくは別の方向性で楽しませてください。