シーズン10 1ヶ月振り3度目の引退 反省会 そして号泣会見へ

 お疲れ様です。キミタケと申します。今期も対戦に関する記事を書いていきます。(あれ、少し早くないか…?シーズンはまだ終了していないのに…)

レギュレーションD最後のシーズン10は波乱の一言でした。月半ばのDLC配信に伴い教え技の使用が解禁され、グラススライダーを覚えたゴリランダー、熱湯を覚えたドヒドイデなどが環境を大きく変えるぞ!と前々から騒がれていました。そういった予想の斜め上を行く一部新規ポケモン達の解禁。困惑、混沌、構築迷子。3つの「こ」がトレーナー達の心を支配したと思われます。

15日くらいまでで構築の方向性を形作り、DLCの追加要素を見ながらちゃっちゃと調整すればいいさ〜と呑気に構えていた私も、今までにない緊張感に木の実が喉を通らぬ夜を過ごしました。その奮闘の様子をお伝え出来れば幸いです。

ところで、今月に入り弊ブログで「構築に必要な要素とは」という記事を書きました。初学者らしい初心な考察ではあると思いますが、「構築のクオリティを高めるために複数項目から点検していきたい」という意思から作成した記事となっています。今月のテーマはまさにそのような所にあり、今まで以上に王道でお利口さんな構築作成を目指しました。この過酷な環境の中で、果たしてその願いは叶ったのでしょうか。

f:id:kimitakex:20230929201704j:image

 

・構築を組む

事前考察です。対戦に関わる大きな変更点は、まずオーガポンの追加でしょう。型破りアタッカーとして強力な炎オーガポンが放つ圧により、何匹かのポケモンが動きにくくなりました。その炎オーガポンに強いのは岩オーガポンです。安定した岩打点追加により、構築内に考慮が必要となりました。そのどちらにも比較的有利を取れるのが水オーガポンですが、やや扱いが難しい印象です。

全フォルムに共通して警戒すべきはS110から放たれる草打点、アンコール、剣の舞、草分けや岩封によるS操作と言ったところでしょうか。草複合の高速アタッカー気質なのでサイクル参加は難しい。受け崩しに特化させるか、起点作成からエース的に運用するか、ミラーを意識した調整を施すか。とにかく侮れないポケモンです。

とりあえず岩オーガポンで炎オーガポンを見ながら数戦潜ってみたところ、従来のスタン(デカロク)や前期流行ったイダイトウ〆の構築にオーガポンが混ぜられたような構築が流行っていて、まずは単純にその対策、そしてオーガポン入りにより増加する構築への対策が必要だと感じました。

そんなことを思いながら数日間ランクマを回していて徐々に環境に動きが見えてきました。それは電磁波の流行です。草打点が増え地面枠への評価が下がり、それを見てハバタクカミやカイリューといった型が多くて強いポケモンが起点を作る→中速アタッカーを通したり積み展開で有利を取る、というような動きがしやすくなったのだと思います。

これらへの対策としてガブリアスランドロスカバルドンといった地面枠が台頭、キョジオーン構築とそのメタが増加、電気テラス、地面テラス、ラムなどでイージーウィンを狙う型も開発されていきました。

 

上記を踏まえ、流行した幾つかの要素に強く出られる汎用性を備えた型のポケモンを軸として用意しました。それが妖テラス身代わりカイリューです。

f:id:kimitakex:20230929201349j:image

(詳細な努力値の記載は確認が面倒につき省略します)

過去のシーズンで結果を残されていた方が使っていた調整をそのままパクったと記憶しています。

S+1で最速ガブ抜き。

妖テラカイリューの強い対象はガブ、キョジ、イーユイ、ドオー、ドヒド、チオンジェン、電磁波サフゴ、ヒスイヌメルゴン、一撃ウーラオスなど。特にガブ入りにハチャメチャに強い!悪技や竜技、補助技を見て悠々と積み、エースとして抜いてってもらいます。当たり前ですが単体性能が高く環境的にも繰り出しやすいポケモンです。

対面構築においては、序盤のテラスによってアドバンテージを取りながらその優位を保ち勝ち切るタイプの構築と、テラスエースを着地させ通す構築とで2つに大別出来ますが、今回は後者の構築タイプということになる訳ですね。

次に、このポケモンの弱点を考えてみました。まず思いつくのはこんな感じでしょうか。

・甘えるカミ

・ヘイラッシャ、ラウドボーン

・羽アンコカイリュー

トップメタのポケモン達ではないですが無視出来ないレベルで存在します。これらのポケモンに後投げで対応出来、選出圧力を与えうるポケモンを考えました。

f:id:kimitakex:20230929202359j:image

HD眼鏡サーフゴーです。ミラー意識でSに44振っています。カイリューの役割であるイーユイやガブを呼びやすく、相性がいいです。D方面に厚く振ることはハバカミに受け出すコンセプト上決まりですが、チョッキと眼鏡どっちがいいのかな?という悩みが生じました。どっちも試してみればええ!と即断し、まず眼鏡型を育成したのですが、その後「コレクレーのコイン」が6枚しか手元に無いことに気が付き、眼鏡型と心中しました。

サーフゴーは強いのですが初手に出しにくくテラス前提のエースポケモンと選出をしにくいです。もっと練度を高めて色んな調整を試したかったのですが、時間がありませんでした。

引き続きカイリューの弱点を考えます。サーフゴーで対処しにくいのはコイツらでしょうか。

ハッサム

ランドロス

・オーガポン炎、岩

ハッサムはオボン込みで地震を2回受けつつバレットパンチカイリューを大きく削り、構築にいるだけで妖テラスを切りにくくさせてきます。ランドロスはビルド型、こだわり型共に厄介です。オーガポンは対面時にテラスを強要し、1舞カイリューの上からアンコールを打ってきます。

これらのポケモンへの対策は選出誘導と交代読みが第一でしょうから複数体で圧力を掛けて調整したいところですが、一体はサイクルを崩す能力が高いポケモンを用意しておく必要があると思い、このポケモンを用意しました。

f:id:kimitakex:20230929201507j:image

襷悪ウーラオスです。サイクル崩しと言えば〜という安直な発想ですが、従来の強力な並びに対してウーラオスの与える圧は強く、入れ得なポケモンだと思います。

で、カイリューを通す上で明確な障害となる動きがまだ残っています。それは「ステロ展開」です。ステルスロック始動はオーガポンとカイリューに有効であることから依然として採用されると思います。そこで、対策要員を用意しました。

f:id:kimitakex:20230929201515j:image

HBブリムオンです。ブリムオンはいるだけでステロ始動の気を萎えさせてくれるはずです。「いてくれればいい」という気持ちで採用を決めたものの、具体的にどういう型にすれば役割を持ちやすいのかよく分からず悩みました。結構長く単体考察をしたと思います。

ブリムオンのマジックミラー以外の強みはまず一致サイコショックによる崩し性能です。瞑想と合わせればハピラキやドオー、ウルガモスを崩せます。次に、ドレインキッスによる対面性能です。パオジアンにかなり強く出られる点が魅力的ですね。

ここまでの3つの技は安定して採用出来ますが、残りの一枠に悩みます。ほっぺすりすりは交代際への安定行動になりますし、バトンタッチであれば立ち回りに幅が生まれます。シャドーボールやマジカルフレイムがあればサーフゴーとテラス込みで打ち合えます。トリックルームも読まれやすいものの切り返しに役に立ちます。

実際に試してみてどの技もまあまあ強いとは思ったのですが、私はリフレクターを採用していました。

オーロンゲなどの有名な始動要員を使った壁を前提とした展開は、確定急所のウーラオスとツタ棍棒持ちのオーガポンが環境にいる以上あまり強くありません。ですが不意のリフレクターの通り自体は悪くないように思えます。現環境は物理環境でもあり、対面的な構築の詰め役は殆どが物理アタッカーだからです。発想だけを見れば悪くないと思います。

残りの二枠は初手出しがしやすく、環境的に汎用性を備えたポケモンを入れればいいかな〜と思い、こんな子達を使ってみました。

f:id:kimitakex:20230929202406j:image

f:id:kimitakex:20230929202409j:image

岩オーガポン、ハバタクカミ。岩オーガポンはあまり対面性能が高いわけではないのですが出落ちが少ないので最低限の動きが出来るのが魅力です。ハバタクカミは身代わりエースを入れていますし流行りの電磁波型にしてみました。してましたが、メタが強く、外しもあり、対面を誤魔化す力はありますがサポート型の選択肢としては単体ではあまり強くないと思います。ですがミラーが頻発する今環境の都合、電磁波搭載でないと展開が不利を取りやすい場面も多く、不愉快な気持ちを抱きながら痺れさせあってました。

 

この構築以外にも2種類ほど軸の異なる構築を動かして試していましたが、ここではその紹介は控えます。

 

・選出

基本的には初手で不利を取りにくいと思われるポケモン→対面を落とした場合にスイープ出来るポケモンカイリュー と出す考えです。何とかカイリューが舞える隙を探します。カイリューが苦手とするポケモンがいる場合は対策ポケモンを絡ませられる努力をします。ステロ始動要員がいる場合、選出率が高いのでオーガポンかブリムオンを絡ませられる努力をします。イダイトウ雄がいる場合、ブリムオンで壁を残すかウーラオスを選出出来るよう我武者羅に頑張ります。

上位で戦えてないですしあまり変わった並びでは無いので詳しく説明しなくてもいいかな〜と思い簡潔に。

 

・なぜ負けたのか

箇条書きではなくまとめて書きます。敗因を思い返していたら段々と気分が萎えてきたからです。ユーモアの足りない文章になりそうで嫌ですがご容赦ください。皆さんは自由に情報にアクセスして自由に情報を利用出来る立場でしょうから、このブログと筆者に不満を感じた場合、直ちに自衛のための行動を取ることが出来るはずです。

一つには構築の完成度が低いことが挙げられると思います。カイリューを前提としたテラスエース型の構築ですが、それ自体があまり強くなかったのかもしれないです。選出択がかなり多く、相手と意思疎通が測れないと全く力を発揮できません。有利対面を作る都合上、エースを通すためにもっと補完要因はサイクル的な要素を持っているべきだったのかもしれません。カミにジバコバック→ボルチェンみたいな動きとか。でも嫌いなんですよ〜交代技

二つ目は選出誘導の誤認です。例えば私はブリムオンを採用した際、フェアリーとエスパーの打点を持ち、瞑想バトンの選択肢がある以上、相手目線毒テラスディンルーによる展開は絶対に選択肢に入らないだろうという確信を持っていました。ですが実際にはブリムオンを入れてから毒テラスディンルーの展開を見た回数は11回です。私の脳内の前提が通用しない場面が多々ありました。なら文句言ってないでブリムオン出しゃいいだろとお思いかもしれませんが、すると地割れディンルーやチョッキディンルーが対面に現れます。要は、そういった割り切りの選出に対応出来ていなかったということです。ディンルーのように頭でっかちになってしまいました。うーん結構難しい問題ですよね。

三つ目は運です。正確に言えば運負けを招く余地のある構築を使っていたのだと思います。ポケモンSVは実績のあるユーザーが結果を残しているので実力ゲーだと言われています。私は強いユーザーではないので「実力を発揮出来れば勝てて当然、安定行動を通して勝ちを掴める完成度の高い構築を作成出来ている」と自認している訳では無いです。ゲームバランスに対する不満も、他のユーザーの戦略に対する不満もそこまでありません。しかし、自分なりに考察した構築と動きが、極端に低い確率を引くことにより破綻してしまう、そしてそれが続くのは素直にキツいわよと思います。お互いがわかっているテラス択や身代わり択、不意打ち択、交換択、同速勝負、ただの運です。ジャンケンと揶揄されるのを聞いたことがあります。でも、そのジャンケンに辿り着くまで沢山の駆け引きを経て戦いあう訳で、だからポケモンバトルはただのジャンケンではなく面白いのだろうと思います。分かります。分かるけどさあ…一生懸命時間掛けてジャンケンして負けるのを繰り返すと、私は何やってんだ…という気持ちになります。

怯み、一撃技、追加効果。それらが勝ち筋に絡む事自体は別に誰も否定出来ないと思います。でも「零度を2回撃って当てれば勝ち、外せば負け」の立ち回りとかよお、楽に勝とうとしてんじゃねえよ〜皆真面目に構築組んで、少しでも高い確率で勝てるように努力してんだろ〜テメーが○○○○〜○○○○○○〜と思ってしまいます。無論ただの雑魚の感想に過ぎませんが…

自分が運が悪いかどうかを論理的に証明するつもりは意味が無いのでありませんが、運によって試合を落とし、負けが負けを呼んだという事実を、構築の改善によって緩和を目指す課題と捉えたいです。

運要素を回避しうる構築としてキョジオーン軸などTOD勝ちのプランがある構築が挙げられますね。使用難度はヤバチャですがそういう視点で考えてみるのもいいかもしれません。

四つ目は疲労です。今回のレギュレーションD(迫真)の実質的な期間は約二週間程度ですが、社会生活を送りながらずーーっと潜り続けるのは結構キチキギスでした。運負けを取り戻さん、環境を把握せんと潜りまくってましたが、そんな潜んなくても良くね?ワラ👱🏻‍♀️🎀と今になって思いました。だって疲れますし。もう今度は終盤だけ頑張ってみないか?と思っています。今月は本当に疲れた。

大体レギュレーションの途中で予告無しのルール追加ってイカれてないです?試験終了30分前に「問7の配点を1億点にします」って言うようなもんじゃないですか。必死で問6を解いていた人の気持ちにもなってやれよ。

メインのサリュちゃんROMは500戦、サブROMは300戦程度しています。800戦して積み重ねたのは疲労。それは残酷な事実です。人はそうやって高齢者になってしまうんでしょうね…

ポケモンオタクに厳しいギャルが会見に来た

👱🏻‍♀️🎀『努力は報われて然るべきという楽観主義の元、散漫と時間を浪費していないか?それは努力では無く怠慢。』

ウッそんなに言わなくても…; ;流石に言い過ぎっしょ…; ;

 

じゃあこんな感じで記事を結びます。3回目となる涙目敗走記事ですが、普通に書きながらメンタルダメージを負っています。いい結果出して、やりました!って構築を共有するのがやりたいんですけど。な、なんか日増しに弱くなってる気がします。何で?もう辞めたい。本当に辞めたい。辞めたいです。辞めたい。いやーキツいわ。キツい。

f:id:kimitakex:20230929202535j:image

↑弱音を吐くのに夢中で背後からの刺客に気付かず、頭部を両断される私