シーズン18 伝説の始まりか否か

 お疲れ様です。キミタケと申します。

毎月毎月「お疲れ様です」から始まる弊ブログですが、勿論疲れていない方も歓迎の姿勢であると明記しておきます。疲れを強要する文言ではありません。とは言え、ポケモン対戦に勤しむ皆様は日々何らかの形で疲れているものじゃないでしょうか。学生でも社会人でも無職でも立場が違えば異なる景色が見えているはず。ここは素直に「お疲れ様です」を受け取ってください。

5月はSV初の伝説レギュレーションでしたね。コライドン、ミライドンの新ポケモン2体が環境の中心で確実な圧力を放ち、ザシアン、バドレックスのガラル勢も負けじと存在感を纏う。ホウオウ、ムゲンダイナ、ルナアーラなども静かに牙を尖らせる。大きなパワーがぶつかり合う魔境が眼前に広がります。

とても疲れる環境でした。振り返っていきます。

 

1 構築を組むまで

まず、構築を組むまでの思考を簡単にまとめていこうと思います。

4月、レギュレーションG適用の仲間大会に何度か参加し、対面構築のパーツとして有用そうな伝説ポケモンと、そこに対するメタを探るところからスタート。

→ザシアンに目を付けました。特性のナーフを受けているもののパオカミに強く、繰り出しが少ない対面構築でこそ強みを活かせると思ったからです。

→耐久振り、スカーフ共にランドロスが苦手。それからコライドン対策で増加傾向にあるヘイラッシャ、カバルドンにも簡単に止められます。メタモンに弱い。主要伝説にも特別有利を取りません。

カバルドンやヘイラッシャを誘い物理の挑発持ちで役割を集中しつつ削る(挑発ラオス)、高速の攻め駒を並べて一貫を取りやすくする(ドラパルト)、初期環境に増えると予想される伝説サイクルに対応しやすい受け駒を入れる(ポリゴン2)、役割破壊技を仕込む(ドヒドとホウオウに通るワイルドボルト採用)など考えながら

→構築が出来ました

→4万位

f:id:kimitakex:20240531154332j:image

試しに組んだ構築の強い点や弱い点は試運転の中で朧気に見えたのですが、それとは関係なく理外の負けを重ねグニャグニャになりました。

中盤環境の感想としてサイクルというかスカーフ持ちがかなり多い+思ったより受けが多いということが分かったので、諦めと勉強を兼ねてサイクル要素のある構築を組むことに。とにかく5桁帯で勝てるシンプルさをテーマにします。

軸のポケモンは「こくばじょうバドレックス」にしました。以下理由を列挙します。

(1)使われて強かったから

「強そうだな」と思ったら使ってみるのはランクマの基本です。それから環境トップのポケモンを採用すると相手の黒バドを「ミラーで解決」することが出来ます。50%で環境トップを対策、ハア⁉️ポケモン舐めるな⁉️と思われた方の気持ちを慮りもう少し言葉を尽くします。環境トップのポケモンを使う場合、例えば最速にすることで51%の対策になります。例えば普テラスなど対策テラスにすることで勝率を上げられます。不安定ではあるもののパワーを落とさずメタの1つと数えられるという意味で、ポジティブな要素と捉えられると考えています。

(2)受けに強いから

延々と存在しない受け対策に脳内を支配される傾向があります。黒バドは伝説ポケモンの中でも受けに強く、構築作成の一歩目で悩みの種をひとつ潰せます。別に崩しに寄せた型にしなくても相手に与える選出圧力がデカいですから。

(3)ハバカミを抜く口実になる

全レギュレーションでハバカミを使い続けてきた弊害でハバカミなしの構築が組めなくなっており、1ボックス内にハバカミが溢れかえりハバカミ村が形成される有様を以前から危惧していました。霊タイプの高速特殊アタッカーという特徴が被るのでやっとハバカミを抜けます^^あーせいせいするぜ^^

f:id:kimitakex:20240531162433j:image

次に黒バドを使う上で気にするべきポイントを幾つか挙げてみようと思います。

(1)対策への対策

黒バドは環境の中心人物なので対策していない方がおかしいポケモンです。対策方法は大きく分けて3つです。1つ目はタイプ相性の悪くないチョッキ持ちのポケモン、特殊受けのポケモンを入れること。ゴリランダーやディンルー、アカツキベトベトン、リキキリンなどですね。2つ目は最速黒バド抜きのポケモンを使うこと。黒バド側のスカーフに対応しつつ等倍テラスで確定2発が取れるポケモンと考えると一般枠ではイーユイが有力ですね。その他サーフゴー、ウーラオスランドロスなど。3つ目は上記以外の処理方法です。ネットとか、不意打ちでテラス切らせて別のポケモンで一貫作るとか、ノマテラとかそんな感じ。

1つ目の対策はそこまで難しくないと思います。それこそ相性のいい連撃ウーラオスを入れるとある程度のメタ返しになりそう。2つ目は結構難しい。スカーフ持ちのポケモンは選出段階ではなかなか確定しにくいですし。主にイーユイの対策を用意したいですね。3つ目は構築の練度を上げて頑張る。取り巻きを用意する上でこれらを意識する必要がありそうです。

(2)黒バドの型

何にするか。アスビを確定として、攻撃技はドレキ/ショック/サイキネ/テラバ/リフスト/未来予知、補助技は悪巧み/瞑想/アンコ/挑発/身代わり/サイコフィールド/バトン/宿り木/トリック/鬼火辺りが候補に挙がるのかな。

黒バドを対面的な駒として用いるか、サイクルのエースとして用いるか、崩しに重きを置くか。ミラーをどれだけ重視するか。うーん悩みますね。

(3)ミラコラ対策

黒バドはミラコラをやや苦手とします。コライドンはニトチャのS逆転が、ミライドンはパラボラ等の対面性能が厄介です。2体ともスカーフの所持率が高い点も気になります。それぞれの取り巻きであるハバカミ、イーユイ、ツツミ、オオニューラなども厄介です。

この辺を踏まえて黒バド構築を作ります。

 

2 実際の構築

肝心の実際の構築なんですが、存在しません。

完成しませんでした。

というのも、なんか…なんかしっくりこないんですよね。強いのか弱いのかもよく分からない。いつの間にか自然とテンプレっぽい並びを作っている気配は感じたんですが、各伝説どの相手にも満遍なく勝ちきれない構築と言いますか。今シーズンの埼玉西武ライオンズを彷彿とさせるような。

最終日は襷バド+鉢巻連撃ウーラオス+ゴツメアンコカイリューで潜り、2000位台は踏んだくらいで負けが込み始めて終了。その「負け」も上手く分析できない敗因が多く、何だかよく分からなくなったのでプレイヤーの余力はあるもののやめました。悲しい; ; 

結論だけを言えば構築に対する思い入れがない1ヶ月でした。「どの部分も幾らでもイジれる」という状態が続き、実質的に軸のない構築を使っていたと思います。「上手くオリジナリティを開拓できなかったよ〜」というシーズン自体はここ最近続いているような気もしますが、レギュレーションFは特に煮詰まった対戦環境であり、一応の言い訳が自分の内にありました。レギュレーションGは比較的開けた環境であるにも関わらず「それなりにスマートに勝ちたい」「自分はその気になれば勝ちを重ねられる」と無根拠な自信を何処かで身につけていたのか、及び腰になっていたのかもしれません。少なくとも自覚は出来ていませんでしたが…

 

3 今後の方針

ここ最近の苦しくも楽しい趣味のひとつとしてランクマを味わってきましたが、正直中途半端な姿勢が続いていると思います。0か100かで考えるより中途半端であるが故に経験出来たこともあるのは事実ですし、最近は対戦を楽しむ方針を大事にしたいと再確認出来たのは良かったなと。しかし、何時までも中途半端なままでいたツケが来たような気持ちになりました。出来ないことを出来ると言い張る大人は誠実ではないです。休むなら休む、やるならやる!私はもっと苦しむべきだと思います。それはどなたのためでもなく月並みですが自分のポリシーを守るためにです。

黒バドはなるべく使わないようにしたいです。スカーフ禁伝もやめます。構築を考える時はもっと真剣に考えてください。よろしくお願いします。

今月のことはとりあえずゼロにして忘れます。伝説がここから始まるかどうかは自分次第ってことで。